竜宮から猪群山への道のお話/引用 |
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竜宮から猪群山への道のお話
旧暦三月三日は粟島さまのお祭りです。この日は潮が一番引く日で竜宮に続いている道が見えると言われています。また、この道は、八大竜王を祭る猪群山へと続いていると言われています。
昔、山畑村に武内彦弥という老人がいました。ある日のこと、浜に出かけてみると、見知らぬ娘が、「月を眺めていたら、身ごもったので、神様の子ども だと思います。力を貸してください。」と言うのです。彦弥老人は、娘をつれて猪群山に登ることにしました。娘は、山のふもとまできたとき、身重の身体でも う一歩の歩けなくなりました。それで、老人は、頂上の大石のくぼみにたまる水を汲んできて、娘に飲ませました。元気を取り戻した娘は、大石の下に設けた産 室で、玉のような男の子を産みました。
この男の子は、「彦火火出見の命」と呼ばれ、神の子だったということです。